10.06.2011

夏の休暇 -Duitsland 1日目-

ドイツ デュッセルドルフ空港


休暇はまだ暫く続く

ここからは少しの間だけどオランダを出て隣国を車で廻る旅

欧州はホントにシェンゲン協定のおかげでパスポートも要らず(本音はスタンプ貯めたい)

車や列車で簡単に、県を跨ぐように国境を越えることができるので

島国育ちのワタシにはつくづく新鮮

行先はワタシには初めてのドイツ、デュッセルドルフ〜フランクフルト

といっても特に観光スポットを目指す訳でもなく

ほとんど目的を定めないまま出発、確実に決まってるのは各空港へ行くことのみ

朝出発して、(休暇にも拘らず)納品の依頼があったので先ずベルギーへ行き

少しだけ回り道するカタチでシュッセルドルフに入る

回り道したとはいえ、ホントに近い!

例えば大阪から京都を経由して岐阜に行く、そんなカンジ(関西出身なのでこんな例え...)

ドイツに入って先ず気付いたのが道路の信号

青から赤に変わるときだけでなく、赤から青になる時にも一旦黄色を挟む

まり男曰く、ドイツではハイウェイですらあんまりスピードカメラが設置されていない

(故にドイツナンバーは早い)

反面、こういうところはキッチリしてるんだな

一旦ホテルにチェックインして荷物を置いてから空港へ

見えてきた管制塔の横にはなかなか珍しい宙刷りのモノレールが走る(こんなカンジ)

デュッセルドルフの空港は括弧型のアーチを描いたターミナルをもち

スッキリ明るいターミナル
その中にはショップやレストランが連なる

斜めに配置された支柱を軸に、

格子の枠組と窓ガラスを多用しての採光は

関西国際空港に少し似ている印象

歩いていると飛行機の駐機場が

目の前に広がるカフェがあったので休憩

もちろん目の前に(比較的小型機とはいえ)

ずらり並ぶのはもちろんルフトハンザ、

なんと素晴らしい垂涎ものの光景

幸運にもいつも眺めていられる大好きなKLMの機体が並ぶのとはまた違ったカッコ良さ

トーイングカーも、合金ミニチュア欲しい!と思わせるデザイン
   飛行機自体はもちろん、

 トーイングカーや

 各特殊車両のデザインと

 カラーリングが逸品

 またチケットカウンターや

 至る所にあるボードの黄色、

 モスグリーンで統一された

 ディレクションボードや

 ピクトサインのどれもが

視認性も保ちつつきちんとデザインされていて美しい

こういうのを観るためだけに空港に来る価値は充分にあった






空港を堪能した後夕食を済ませホテルに戻る

今回のホテルはオランダのチェーン展開するホテル“van der folk”

場所に依ってランクは様々だけど、今回まり男は4つ星を持つこのホテルを選んでくれた

いつもせいぜい2つ星のB&Bしか利用したことがないワタシにはかなり贅沢

エントランスからいきなりデザインホテルの趣があるラグジュアリーな内装

まり男座布団8枚のドイツ初日が終了

ホテル15Fからの眺望
中央左側にうっすら見えるのが翌日行く予定のラインタワー


b.

10.05.2011

夏の休暇 -Rotterdam-

Rotterdamの名所のひとつ、エラスムスブリッジ(左)とユーロマスト(右)


なかなか書く時間がないとずるずるしてるうちに季節が変わってしまった...

でもオランダに来て初めての夏の休暇だったのでちゃんと書いておこう


フローニンヘンから戻った翌日、まり男がかかりつけの歯医者で定期健診を受けるため

仕事に出るのと同じくらいの時間に家を出る(つまり眠い...)

それからの予定、この日はいろいろ廻りたいので自転車を車に積んでRotterdam

仕事では度々訪れるのだけど、いつも時間がなく用事が終わったらすぐ移動...

なので今回は久しぶりに行く気分で楽しみ

ユーロマスト、下からの煽り。
このシルエットたまらんの!
一番の目的はR'damのランドマークのひとつ、

Euromast

初めてオランダに来たときに連れていってもらい

そのカッコ良さにシビれまくった

それでまた来たいとずっと思ってたし、

まり男は行ったことがないらしいので

ふたりとも楽しみにしてた

(東京タワーに行くお上りさん状態といってもいいくらい)

10am過ぎくらいに着いたので、まだ人もまばら

早速エントランスに入ると左手にカフェができてるし

なんか変わってるのを感じる...

そこは確か以前お土産屋があった場所のはずだけど...

と若干気になりつつ気持ちは上へ上へと登っているのでチケットを購入して中に入る

エレベータを降りると展望台、360度のパノラマでR'damを一望!

黒地に白抜きのシルエット
っていうのもセンスよし!

眺望もいいけど、このタワーの壁面には

世界の主要なタワーのシルエットが描かれていたり

世界のタワーの比較表示されている

展示ボードがありちょっとタワー萌えな気分

実はこの展望デッキのフロアは

1組のみ宿泊できるホテルにもなっている

もちろんデザインホテルなので

インテリア、アメニティなど

シンプルながらセンス良し!

ここからの夜景と日の出を独占できたら

それはもうクール!だろうな

そして更に上には回転昇降式の展望ボックス

そこに上がるのに以前は階段も使えたのに今回は階段が柵で閉まっていた

 (アレを登るのもスリルがあって楽しみだったのに :S)

ボックスに乗り込むと床には円形のガラス窓がついていて、覗くと下がスケルトン

(でも殆ど擦りガラスのようになっていてもはや視界不良 苦笑)

ゆっくりと回転しながら更に上に上がり、またゆっくり降りてくる

展望ボックスからの眺望
    15分ほどのパノラマビューを楽しめる

因みに展望デッキ、ホテル、カフェの他に

きちんとしたレストランもあるので

ディナーを演出したいときはいいかもしれない

展望を楽しんだ後1Fに戻って改めてお土産屋を...

でもやっぱりカフェに変わっていて

エントランス横の棚にごく僅かに並ぶアイテムのみ

しかも以前はデザインコンシャスなアイテムが

たくさんあったのに

現在あるものはもう全然そそられない...正直ガッカリ

あの時もっと買っておくべきだったなぁとかなり後悔

でもタワー自体はやっぱりカッコ良くて大好きだし

(楽しくもハードな)思い出の場所でもあるのです

オランダデザインの最近のトレンドっぽい印象
ここ2,3年こういう文字の組み方がここ至る所でみられる
カフェのインテリアもデザイナーズものを。
キッチュな印象


ユーロマストを出た後、再開発されたエリアにあるアートギャラリー“Witte de With”、

そして併設されているビジュアルアートスペースの“TENT”へ

特に目的の展示がある訳ではなかったけど、ずっと気になってた場所なのでこの機会にチェック

コンテンポラリーアートを軸にいろいろなテーマを扱うアートセンターであるけども

今回は比較的社会性のあるテーマでありながら作品展開の多様さが興味深かったという印象

両展示を鑑賞した後、軽く昼食を摂りながらまり男と互いの感想を話し合う

お互い全く違った目線で作品を観ているので、

自分とは違うフィルターを通して観る視点がこれまた面白かった

昔の校舎のような建物の“Witte de With”
展示作品もさることながら建物自体ツボでした。
“Witte de With”内のだいぶ可愛いトイレの落書き!
さりげなくもセンスの良さは逸品。












その後、別のエリアにあるギャラリーVIVIDへ

プロダクトデザインを主に手掛ける清水 久和氏の個展がちょうど開催されているとのこと

新作“water melon clock” “fruits table lamps”の一連の「フルーツシリーズ」

そして壁に掛けられた氏の代表作のひとつでもある数点の「鏡の髪型」

小規模ながらも氏の作品を実際に見るのは初めてで、新作にはちょっとした仕掛けも

また大昔の髪型がデフォルメされた作品は日本人には馴染みがあっても

外国の人にはパッと見それとは解りにくいようなので

ギャラリーのマダムがまり男に詳しく説明してくれて合点がいき

「おもしろい おもしろい」

とまり男も楽しんでるようで、二人とも作品を充分に堪能

ギャラリーでの個展の模様はコチラ


途中センスのいいセレクトショップに寄ってちょっと良いものを見つけてお買物したり

ワタシ的にはユーロマストとセットになってるR'damのマストスポットのひとつ

“エラスムスブリッジ”を通るために遠回りして自転車を走らせてみたり

美しいシルエットです、ホントうっとり。
因みにこのブリッジも開閉式なので大型船が通る時には上下に開きます。


それぞれのスポットへは歩くには距離があったので(経験から学習したよ 苦笑)自転車を持ってきて大正解!

行きたいところ全てをカバーしたワケではないにしろ

天候もよく存分に楽しめた1日でした

何より、それほど常にアートやデザインに対して興味を持っている訳ではないまり男と

互いの感想を話し合うことができる発見が一番の収穫でした

R'damはアムスとは全く趣の異なる近代的な街

ここもやっぱり一度や二度では廻り尽くせない面白さがある

オランダの通信会社KPNのビル。
前面は手前にぐんと傾いて、1本の支柱で支えるデザイン。
壁面はオランダらしい風車の(動く)ピクトがイルミネーションでデコレート。
写真で上手くお見せできないのが残念!

b.