7.15.2013

Ameland -2,3日目と最終日-

1日目とは違うビーチ、やっぱり広い!
人がまだまばらだから余計に広いな。


2日目はいつもよりゆっくりめに起きてのんびり朝食

そのあと島のセントラムにでかけてみると、そこそこ賑わってる

ドイツ語が頻繁に耳に入るから、やっぱりドイツからきてる人多いんだなぁ

セントラムも小さいのでひととおり見て歩いてから、1日目とは違うビーチへ
(といっても島の上半分の北海に面してるところは全部ビーチで繋がってる)

島に来る前ネットで調べてわかってたんだけど

madness(熱狂)と
mad NES(NES大好き)を掛け合わせた
いいネーミングだね
アメラントの中心にあるNESという町のビーチで

毎年恒例らしいMADNESというイベントが

タイミングよく滞在中に開催されていたので行ってみた

オランダでは大なり小なりの企業がスポンサーになり

イベントをバックアップしつつも、

主催は若いこ達が運営するっていうのが

夏のアウトドアイベントでは多いみたい

コミュニケーション能力、マネジメント能力が養える

とても良い機会になるだろう

そんなに大きくない公園ひとつ分くらいの敷地を囲って

スラックライン(綱渡り)、フラフープ、ポールダンス、

スケートボード、朗読、記念撮影などのブースをはじめ

ワークショップ系ではミサンガ編み、雑貨作り、ソーイング、

フェイスペインティング、スケートボード作りなんかのブースもある

そしてライブ会場とダンスホールも併設

若者中心だけあってサブカル色の強い楽しいイベント

そして意外だったのはスモークの気配がなかった事 笑

何かに参加する、または購入するにはイベント専用コイン制というシステムで

まあそこまでして...というのもあったから見て廻っただけだけど
“教会へもいらっしゃい”のフライヤー
小説の装丁みたいなデザイン

いままで見たことがないタイプのイベントだったから

なかなか楽しくてもっとこういうのが拡がればいいのにと思った
(日本のサマフェスではこういうのもありそうね)

この日もビーチの散歩で終わった

結構歩いた、10kmくらいは歩いたんじゃないかな

程よい疲れと日焼け(日焼け上等、何にも対策してなかった)の一日


3日目はまり男の足の疲れもあってホテルでゆっくり過ごす

部屋には中庭に面したテラスもついてたのでたまに外の椅子で陽に当たりながら

目と鼻の先に現れ草を食む兎(もちろん野生)を眺めてまったりしたり

引越しの計画を話し合ったり昼寝したり...

何にもしないことを目的に来たのでこれでちょうど良い骨休めになった


ずん










ずずん

ずずずん
羊って、本来人見知りをするからなかなか近寄れない。
が、あちらさんから寄ってきてくれました! ブサ可愛いくて大好き!!




































そして翌朝、朝食を済ませてからテェックアウトしてまた港に向かう

船に乗ってアメラントにさよならして、また本島に向かい

港に着いたら折り返しの便に乗る人の数がすごくてビックリ!

オランダ全体でいえば本格的な夏休みシーズンは始まったばかりなので

まだまだこれから賑わうんでしょう

そして帰路の途中またちょくちょく仕事のメールが入ってくるようで

昼食を食べた時点でまり男がちょっと仕事場寄りたいというもんだから

結局午後から仕事再開となるわけさ

まあ まり男自身、それだけリセットできたんだと思えばワタシも文句は言うまいね

休暇が終わったので、仕事と引越し準備の再稼働です



島への新しい訪問客を乗せた船とすれ違う。
お互い笑顔で“Prettig Vakantie! (いい休暇を)”と挨拶を交わす。


b.

Ameland -1日目-

船と平行してカモメが飛び、一緒にAmeland島に向かいました。
カモメの飛ぶ姿はホントに自由に感じられて清々しいやら羨ましいやら。


ワタシ達はようやく8月に引越することが決まり仕事と並行しての準備で忙しくなるので

今年の夏は休暇はなし、と諦めていた

でも日々追い込み そして追い込み、のような毎日で

まり男自身精神的にも肉体的にも疲れが溜まってきているようで

まり男本人が息抜きを必要としていた


一方、オフィスのすぐ近くで毎年7月に2日間(今年は3日間)のアウトドアイベントが開催される

例年なら会場の手前にある抜け道を行くので問題無かったのだけど

今年はその抜け道が工事でしばらく閉鎖されてしまっていて、

イベント会場のど真ん前を通らないといけない状況

イベントに来る人混みとか考えて、それならいっそその週末休みにして

せっかくだからちょっとどっかに行こうかって言い出したので

それならオランダの北部にある島に行ってみたいと提案



オランダ北部には西フリースラント諸島という小さな小さな島があって

島は左(西)からテッソル(Texel),フリーラント(Flieland),テルスヘリング(Terschelling),

アメラント(Ameland),スキールモニコーフ(Schiermonnikoog)

と並んでいる、更に東に続く島はドイツ領

まり男曰く、テッソルはいちばん大きな島でぶっちゃけ島っぽい雰囲気はあんまりないらしい

フリーラント島とスキールモニコーフ島は地元民以外の車の乗り入れができないようなので

今回は車で行けるアメラント島ということに

さて島に渡るにはフェリーに乗って45分程

フェリーに乗るためには先ずフリースラント州にあるホルウェルト港まで行く

なのでホルウェルト港まで車で3時間、ひたすら北に上がっていく

オランダ北部はちょうどそのタイミングでバカンスシーズンが皮切りになったところで

(オランダはだいたい3地域ごとに区切って、それぞれずらして休暇に入る)

フェリーの予約が朝早い便しか空きがなかったので朝6時出発

港の待合室のトイレのマークが海っぽくてイイ
港に着くとほどなくして船も到着、

天気もすこぶる良くなったところで乗船し

船と一緒に島に向かうカモメをデッキで眺めながら

“ああ、休暇だなあ”としみじみ実感する

このフリースラント諸島はオランダからはもちろん、

近隣諸国からも休暇でやってくる人で賑わうのんびりしたリゾート地というカンジ

逆に言えば世界各国から観光客が集まるというわけではないので

程よく活気があり、でもわさわさしていない長閑さが魅力

ホテルに着いてもまだ早いので、車をホテルに置いて積んできた自転車で探索開始

道案内がかわいらしいフォルム
すぐ近くに島のランドマークでもある

赤と白の縞々のかわいい灯台があり

中にも入れるので狭い螺旋の階段を登っていく
(リフト止ってた...)

途中幾つかの階のように区切られていて

狭いけど灯台や船、島にまつわるものが展示されている

因みに灯台はオランダ語でvuurtoeren、

vuur (炎) toeren (塔)...割とそのままやね

灯台を後にしてビーチに向かうと

180度完全に海(北海)!

多分オランダで一番メジャーなビーチの

Scheveningenでこの陽気だと

もっともっと人が多いんだろうけど、

ここはまるでプライベートビーチさながら
(タイミングもあるだろうけど)



水温も思った程低くなくて海に入ってる人もチラホラ

灯台のてっぺんからの眺め。
下に見える道はビーチへ繋がる。
ワタシたちもビーチサンダル脱いで

脚の裾まくって足だけ海に入りながら散歩

3時間くらい過ごしてホテルに戻り

チェックインして一息ついてから

夕食に外に出ることにしたんだけど、

夜は寒かろうと思って

持ってきたジャケット羽織って出かけるも

予想以上に肌寒かった...やっぱり島だしね

このアメラント(フリースラント州)のある

フリースラント地方は

「フリース」という独特の言語(強い訛りというか独特の言語)を持っている

レストランではメニューカードがフリースで書かれていてなんか解りませーん...

でもそれぞれの素材、調理法や付け合わせはオランダ標準語表記だったので

辛うじて自分で選ぶことができた

美味しい魚料理を頂いて、5分程の道のりでも寒い寒い言いながら自転車でホテルに戻り

ゆっくりと陽が落ちていきながら島での1日目が終わる

島の隣にある無人島に生息するアシカを間近で見れるツアーボート。
人がアシカを見るのか、アシカが寄ってきた人を見るのか 苦笑
今回は参加を見送りました、また機会があれば。


b.

6.02.2013

トマトに救われたオランダ語学習

同僚からもらったトマトの苗。花は咲くのに実がつかない...諦めてた頃にひとつだけ実が!
勉強で悩んでた時に“諦めないで頑張れば成果が出る”と思わぬところで勇気づけられた。



ワタシが学校に行き始めた最初のクラスはいちばん下のレベルで

それこそアルファベットから習得するというもの

何故今更アルファベット...と思ったけど、オランダ語を習得する上でこれが意外と大事だった

オランダ語には独特の“長母音”や“二重母音”なるものがあって

それを理解しないと会話も読み書きもままならなくなる
ワタシのクラスでのテキスト。
青と黄をこなして小テスト、の繰り返し。

だから母音とシンプルな単語を重視した

15〜20頁程のテキストをひたすらこなしていく

1テーマ2冊セットになっていて

1セットこなすごとに小テスト、の繰り返し

が、ぶっちゃけテキストもテストも簡単だった

なのでテキストとコンピュータを使ったレッスンは

程なくしてみんなを追い越してしまった

これはワタシが頭が良いとか

他の生徒が悪いということじゃなく

おそらく出身国での初等教育制度の違いに由るところが

意外と大きいんじゃないかな
(このことはまた改めて書き留めようと思う)


問題は先生が何かを説明する時、ワタシひとりが理解できず付いていけない状態

ワタシ以外の生徒は殆ど先生の説明を理解しているし普通に会話ができる...ように見える

もちろんワタシは会話が解らないので文法的に正しいのかなんてことは判断できないケド

でも会話が成立してるという事はそれなりのボキャブラリーがあるということ

じゃあ一体彼等は何故ワタシと同じ一番下のクラスに居るの??

それがずっと疑問なわけ

言葉を習得するという事は耳で聞くだけじゃなく読み書きもしながら

というのが一般的な学習法だと思ってたから

アルファベットを読み書きする事に苦戦してる人がたくさんボキャブラリーを持ってるという事

その事実がワタシからすれば理解できなくて別のところで頭が混乱を起こす

彼等は自身の国で、またはオランダに来てから一体どうやって学習したんだろう...

要は、ワタシも彼等がやってきた学習方法を取り入れてみたら

もっと話せるようになるんじゃないかって思ったの

でもそれを聞き出す手だてがないもんでこれまたね...

ボキャブラリーを増やす自分なりのやり方として、

テキストだけの勉強だけじゃなく普段の会話の中で

例えば移動中車の中でとか、簡単な言い回しや単語を教えてくれたらすごく助かるの!

と何度もまり男に頼んでみては「うん、そうするよ」と言ってはくれるものの

実践される事がないままいつしか諦めの境地に至る

というか「これはどういう意味?」

「これとこれは同じ意味合いみたいだけどどう違うの?」

と質問攻めのやり方にシフトした


学校は楽しいけど、モヤモヤするものは相変わらずあって何度か先生に相談したさ

「先生の説明している要点やテキストの設問の要点も状況から判断できる、

でも先生の説明がワタシ1人だけちゃんと理解できないのがプレッシャー」

「まり男も普段助けてくれないからどう(勉強)したら良いのか判らない」

先生は歯切れの良いおかんタイプの女性で良いも悪いもきちんと言ってくれる人
(でもちょっとした手先の仕草とか妙に女性らしいところもあって可愛らしくもある)

だから相談すると親身に、かつズバッと言ってくれて本当に頼りになった

もちろん基本授業はオランダ語だったけど、1対1でテキストをみてもらうとき

そして相談するする時は英語で対応してくれたので

言いたい事を伝えられたし先生の言う事も理解できて助かった

以前こんな事があった

クラスメイト達がワタシに「あなたはパートナーがオランダ人だから良いよね」と口々に言う

ワタシは拙いながら「そうじゃない、何にも手伝ってもらえない。1人で勉強しているの」

でもまた「いつも一緒に居るんだからそんな訳ないよねー」とかいろいろ言われるわけ

ちゃんと説明できないもどかしさと解ってもらえない悔しさで

うぐぐぐぅ....っていつも下唇噛んでた 苦笑

そしたらそれを聞いてた先生が

「本当よ、彼女は自力で勉強してみんなに追いついてるの!あなたたちも見習いなさいよ」

と言ってくれた、めっちゃ嬉しかった

頼れる人がいなくても自分なりにがんばってることを理解してくれてたんだなあと

それからもうあんまり言われなくなった


そして先生はワタシにこんな事も言ってた

「あんまりまり男を責めちゃダメよ、オランダの男は頑固でプライド高いからね。あははははは!」

うん、学校での勉強方法云々はともかくこの先生結構好きだわ 笑

b.

5.23.2013

オランダ市民化学校

北ブラバント州の州都 's-Hertogenboschにある聖ヤン教会。屋根のレリーフが凄い!

以前オランダ語学校について触れた事があるけども、一応訂正というか

正しくは、移住した人たちがオランダのパスポートを取得するための「オランダ市民化」

という制度があり、義務であります

その一環としてオランダ語を学ぶクラスが設けられている

ワタシが学校へ行き始めたのが昨年の夏休み後(8月の終わり)で、

全く話せない•聞き取れない状態からスタート

どんなカリキュラムなのか、どういう段階を得て試験に向かうか等の案内もないままスタート

初日のいろいろな意味でのショックがなんと大きかった事...


まず学校では3つのクラスが存在していて、

アルファベット学習クラス / 先ずはオランダ語特有の発音とそのための綴りをみっちりと学ぶ
アイスブレーカー Ijsbreker 学習クラス / 最低限の基礎会話と基本的な文の構成を学ぶ
インブルヘリング Inburgering 学習クラス / オランダで生活するための文化や生活を学ぶ

で、ワタシはもちろんアルファベット学習クラスへ (それぞれ1クラスごと習得していく)

因みに授業での会話はオランダ語のみ、先生の説明もオランダ語、生徒同士の会話もオランダ語...

クラスには10名程の生徒がいてその殆どがアフリカからの移民

次いで中東、アジア出身者という構成だけども日本人は(全クラス含めて)ワタシひとり

しかも殆どの生徒が英語すら話さない (えっっまじで?!という軽い衝撃)

オランダ語勉強するために学校に来てるのに、

オランダ語だけの説明で授業の説明解らんかったら意味ないんとちゃうの?!

ともやもやした気持ちで始まったけど、これが徐々にストレスとプレッシャーになる

(こういう表現は適切語弊があるかもしれないけど)いわゆる後進国とされる国の出身者は

移住する前に自国で最低限の(オランダ語の)勉強をして試験をパスしないと

(移住の)許可が降りないとかなんとか聞いた事があるけど

そのため彼等は最低限の会話(のみ)はできる

その中にまっっっったく解らないワタシが放り込まれるとどういう事になるか火を見るより明らか

仕事の忙しさを優先して甘くみてたことが悪いのは自分がいちばん解ってる

でも何ひとつ理解できない激しい劣等感と焦燥感で3日目にして家でぼろぼろ泣いた(いい歳して...)

危機感が伝わらないのか頼んでも頼んでも勉強をみてくれないまり男にも何度も八つ当たりした

幸いクラスメイトはみんな良い人たちで授業も簡単なテキストをこなしていく事がメインで

毎日学校に行くのが楽しいと思える事が救いだった


オランダ市民化についてはこの方が経験を基に詳しく書かれていてワタシもたまに拝見します
オランダ移民学校顛末記

b.