6.18.2011

地域の暮らし

うちの子卒業しますよー

昨日仕事で外出している時に気がついたのだけど

あちらこちらでオランダ国旗、そしてオレンジのリボン、

またはバッグ(デイパックやスクールバッグっぽいもの)が一緒にぶら下がっていた

あのバッグの意味は何?と思って訊いてみると

高校の試験をパスして卒業する子供がいる家庭は

試験を受かったことをそんなふうにお祝いするんだとか

これはワタシの地元だけじゃなく、概ねオランダの何処でも見られるものらしい

小・中・高の教育システムはよく解らないけど

訊いてみるとだいたい日本と同じようなものみたい

でも学年度の切り替わりのシステムは日本とは違う様

学年度の終わりは地域に依っても違うらしいけど

だいたい5月の終わりから遅くても6月の中旬

そして進学する学生たちは9月まで夏休みを含むバケーションになるんだとか

いいなぁ、2ヶ月の休暇


話しは変わって今日仕事の帰りに買い出しで町のスーパーに行こうとしたら

町の中心辺りで何やら “いま通れないからちょっと待って” みたいなことになってて

そのあたりに町の人たちが遠目になんか見てる

ワタシたちは車に乗っていたのだけど、

向こうから自転車の警察官(politie / 何故だか見かけたら思わずポリティイー!と叫んでしまう)が来て

何やら言ってる

「とにかくいまは通れないし時間がかかるから折り返したほうがいいよ」

ということだったらしい

人が集まってるから何かの行事だろうと思って、ワタシは車を降りて見てみることにして

ニコルソンさんは車を停めにどっかへ行きました

ほどなくして目的の“行事”が向こうからやってきた!

たくさんの鈴や鐘が付いた、昔の面影のある装飾を施された馬が

シャンシャン響かせながら幌を牽いて続々と行列で歩いてくる

石畳の路で、蹄のかぽかぽ鳴る音を間近で聞くと一層テンション上がる

オラん家の大切な馬の晴れ姿やけんね
15頭ほどの馬車の行列は結構壮観だった

あちこちで草を食んでいる馬たちは、

こういう行事で活躍するんだなぁ

そして馬を扱うのは

多分飼っている主なのでしょう、

大切な馬たちの晴れ姿と

こうした行事に参加することに

手綱を引く手もちょっと誇らしげだった

馬の装飾は皆同じで、

おそらく地域の宗教的な行事の名残なんだろうなぁ

ほどなくしてニコルソンさんが戻ってきたので

何の行事か訊いてみたんだけど、よく知らないって...

そして幌馬車の行列を見送って、スーパーで買い物をして

帰るために車を走らせていたら

今度はクラシックカーの行列に遭遇! いろんな旧車がいてカッコ良かった!

その時気がついたのだけど、サイドミラーが左にしかついてない?

あれ、故障なのかな?と思ってニコルソンさんに訊いてみると

全部ではないけど当時の車は左にしかついてなかったんだよ、てなことらしい

ふーーーーん、初めて知った :O


こんなふうにこのくらいの時期から夏にかけて

オランダ全土のそれぞれの町ごとに地域の催しがよくあるみたい

他の町に立ち寄った時、運良くこういう伝統の行事ごとに遭遇できたら

ちょっと観光的な気分になって得した気分になる

因みに、オランダの町の構成は日本と大きく異なるので

それはまた別の機会で、ってことで

b.

6.13.2011

ダッチムービー




結構バカバカしいコメディとか好き

そういう話をしていたら、オフィスの同僚から勧められた1本がコレ

昨年下半期に制作され、オランダで大ヒットしたおバカムービー

NEW KIDS Turbo

やっと見れる機会がありこの週末におウチで観れました

あくまでもおバカコメディなので、ストーリーはあって無いようなものだったけど

“どうしようもなくバカな5人組が各々職を失い

家からも放り出された挙げ句、無銭飲食や支払い踏み倒しなどをして街を騒がせていく”

と簡潔にまとめてみるとこんなところ

コレがもうどうしようもなく暴力的なまでにあほな展開で

いままでのオランダ人(オランダ文化)のダークサイドをみてしまったカンジ

ロケーションはスヘルトヘンボスにほど近い(実在する)小さな町Maaskantjeで

郊外の風景や食べているもの(fricandelとかのスナックね)

それに使われている音楽などはオランダの若い世代が実際よく聴いているものだったりで

いかにも素のオランダらしく身近に感じられたりと楽しい

また、オランダのビッグネームがカメオ出演している点も見どころ

設定や経費のスケールが大きなハリウッド映画の

“あり得ない”アクションや展開が当たり前になっている現在

こんなにもローテクなバカさ加減があり得ないほど楽しいこのオランダ映画

でも実はこの映画を製作したREINOUT OERLEMANS氏は

アメリカでドキュメンタリーや連続ドラマを手掛けた経歴のある人物だそう

本編の後にメイキングも観たのだけど

これがまたどうしようもなくアホな作りになっていて

実はオランダ人って皆こうなのか...と本気で混乱して

外を歩いていてあんなオランダ人に出くわしたらどうしようってビビるくらい引き込まれました

ガイドブックやサブカル系の情報からは決して知ることのできない

新たなオランダの発見です

b.