5.27.2011

日本は何処へ向かっているの

外国に居るとやはりなかなか映像で日本の現状が伝わりにくい

かといってTVなどから流れてくる情報など最早信用できないと日に日に思う

ネットでは比較的詳しい情報は拾えるけど

現場的な “人” の声は届きにくいと感じるのも事実

そんな中、twitterなどのソーシャルネットワークはとても強いと感じる

実際、震災当時も171伝言板より役に立ったという声もある

これが現実だと思う

より身近で現場に近い声が発信され、拡散され、共有することができる

もちろん情報に惑わされずに取捨するかは自分なりに判断すべきこと

国や東電が国民全体はおろか被災者にすら向き合わず

その現実を低俗なメディアが隠蔽したとて

例えばこういった身近なソーシャルワークでの横の繋がりに依って必ず錆が出てくる

被災地日本としての、一国の問題ではなくなっていることは明らかなのに

日本が本当に国際社会の仲間でありたいと思うなら

現時点起こっている問題やここから先を立て直す計画は安易ではなくとも

取るべき行動は明らかで、難しいことではないはず

日本人の聡明な考察力と忍耐強さがあれば、

時間はかかっても必ず立ち直れると信じている

取り繕うことよりも、これを機に襟を正してほしい

その姿をみても国際社会は日本を見下したりしないはずだから

b.

5.25.2011

ベルギーで散歩

onze - lieve - vrouwekathedraal


ボスのお仕事の関係でベルギーへ

ベルギーはオランダのお隣でワタシたちのエリアからは車で1時間強ほどで行けるくらい近い

正直A'damへ行くより近いかも?くらい

でも欧州での旅でオランダに来てもちゃんとベルギーまで脚を伸ばすことは無かったので

これが初めての機会

だから、ワッフル食べたいし街も少し歩きたい、

そんな期待を抱えてちょっと嬉しくて独りウキウキ

と思ったら予定外に他のクライアントにも廻らなければならなくなって時間が押しまくり

ショッピングモールのカフェで食事をしてそのままオランダへ急いで帰る羽目に :S

でもこの時食べたペンネは、バツグンに美味しかった!

正直、“モールに入ってる程度のカフェでしょ”と斜めに構えてたから余計にビックリ

さすがオランダ以南は「食文化が華やかになる」と言われるものだと実感

ワタシはオランダの食事も大好きだけどね

そうして“次は時間を作るからその時ワッフル食べよう”とボスになだめられてUターン

解ってるのよ、お仕事だから仕方ないし、でもやっぱりちょっと残念

でも運良く翌週再びベルギーに :)

因みにベルギーでは地域によって公用語が異なり、フランス語がメインだと思ってたら

ドイツに隣接している地域ではドイツ語、

そしてベルギー独自の言葉(フラマン語)を話す地域もあるそう

ワタシが訪ねたところはフラマン語だったけど

聞いている限りオランダ語に近いカンジ、というかほとんどオランダ語

歴史的背景を考えるとなっとくなんだけど

実際オランダ語とは「訛り程度の違い」らしいのでボスもその地域の言葉で会話していた

オランダ語が未だ話せないワタシでも、

訛り程度とはいえ「違う」ことは横で聞いているだけでも判った


ようやく用事を済ませてからアントワープの中心地に向かう

流石にみんなが“行ってみたい”と言うのも納得、という中世の趣を残した街並は

オランダのお隣といってもやっぱり違う

同じお隣でもフランスの方が近い印象

宗教色がより強いというのか、建物の要所要所がデコラティブなところとか

アスファルトよりも石畳が印象的なところとか

そうして街の中心地に入っていって、適当なカフェで休憩

クリームとアイスクリームのせワッフル!

中を通り抜けると中庭のようになってるテラスがあり、

そこでようやくワッフルをオーダー!

運ばれてきた焼きたてのワッフルは

外がカリッとしていて全体的にふんわり軽く

クリームやアイスはほどほどで、何枚でも食べれそう :")

天気もとてもよく気持ちのいい風と太陽にあたりながら

美味しくいただきました

チェリーのビール。
口当たりほんのり甘くて美味しかった!
それでもやっぱり飲めないけどさ :S
それからベルギーといえば他に(というか先ず)ビール

さすがにビール大国ドイツには数は負けるけど

実に1,500種を超えるラベルがあるのだとか!

日本での「風呂上がりの一杯」とは全く違う楽しみ方があるのね

美味しそうなのは解るけど

飲めないワタシは何だか損した気分


休憩でお茶を楽しんだ後、少し街を歩いてみることに

案内表示はベルギー色で可愛かった :)
アントワープの中心地には

[ onze - lieve - vrouwekathedraal ]という

大きなカテドラルがあります

ここは聖母マリアの大聖堂だそう

調べてみたら「フランダースの犬」の最終回では

このカテドラルの中で

ネロとパトラッシュが天に召されたのだとか

街の中心で広場が側にあり程よく賑わってたけど、

やっぱり大聖堂の前に立つと

厳粛な雰囲気を感じたのが不思議

今回はアントワープの中心しか見ていないけど

生活する街と観光地である街とが

バランスよく融合しているカンジ

ベルギーの歴史など詳しく知らないので、きちんと把握して歩けばより楽しめるだろうなと思う

新しい美術館もできてるし、ちゃんと調べて次に時間があるときはいろいろ訪ねてみたいです

ルネッサンス建築のアントワープの市庁舎


地味なようだけど欧州らしさを感じられる石畳はいつ見ても好き。
でもヒールで歩くには大敵ですね。
歩きにくいし(結構キケン)、ヒールに貼ってある革が剥がれちゃう。


日本人にもおなじみの “ PAUL”。オランダにはないんです。
何がトキメクかって、PAULのbakfiets(箱付き自転車)です! いいなー、欲しい...


帰る途中に見つけたので車からはちゃんと撮れなかったけど
2006年に建てられた裁判所
近代建築はまさにエッジが立ってる!


気持ちのいい日できれいな空でした
クロスした飛行機雲がなんかステキだった
b.




5.08.2011

ちょっとサプライズなランチ



大抵いつもボス(ニコルソンさん)の車に同乗して半日以上納品に出かけます

お仕事が楽しいボスは、お昼ゴハンを食べなくても平気な人らしいです

だからワタシが「お腹すいた」と言わないと、

うっかり昼休憩をとらずに1日を過ごすことになりそうなことが度々ある

しかも納品のタイミング如何で、日本のようにきちんと決まった時間に昼休憩が取れないことの方が多い

決してボスに悪気がある訳じゃないんだけどね

たまに出かける前につくったサンドイッチとリンゴを車中で済ませてしまうか、

ちょっと大きな街に寄った時やボスがご機嫌な時はカフェで 苦笑

でも先日、珍しく一日中納品がなかった金曜という週末の雰囲気もあってか

お昼に出かけようとオフィスから連れ出してくれました

いつものスナックストアかな、と思いきや

ちょっと古い建物をリノベートしたレストラン(高そう!)

“何か良いことあった?” と恐るおそる尋ねると、ただ笑って中へ連れて行ってくれました

建物の中を通り過ぎ、外のテラスに出てみると

牛舎です、牛

れっきとした酪農家なので放牧もしますが
この時は牛舎でもぐもぐしていました

要するに農場レストランだったん

牛、うちの周りは農家ばかりだからたくさん居るっちゃいるけど

こんなに間近で見れるのは初めて!

“中に入ってもいいよ”といってくれたので寄ってみると

気配を感じた牛たちが
一斉にこっちを見る!

こっちが見せ物になったようで一瞬怯んだけど、やっぱりかわいい!!

そしてもっと寄って顔をさすってみたりもした

うきうきしてテーブルに戻ったら既にオーダーしててくれてました

もっと野菜と魚が食べたいといつも言っているので
シーフードのサラダをオーダーしていてくれました
...判りますか?牛舎の横です。

そういうニオイもぶっちゃけあります

でもワタシは農家の匂いにも馴れてきたし

(というか、そういうものだと割り切ってる)

牛舎の横のテラスで、

清々しい天気の下で食べるランチは

とても美味しかったです

天気が良いのでたくさんの人が

テラスで食事やお茶を楽しんでいたけど

ここの施設は実はレストランだけじゃなく

ホテルとしても宿泊できるそう(高くないですよ)

それに体験ツアーもあって、宿泊に関係なく酪農体験ができるらしい

乳搾り体験してみたいなー

そしてこの施設の隣には修道院があり、実際修道女たちが生活しているのも

ちょっとステキなロケーション

片田舎でちょっと嬉しいサプライズなランチタイムでした

テーブルナンバーなんだけどオランダらしくて可愛らしい


牛に浮かれていて外観とか写真を撮るのを忘れていたので気になったらサイトを見てみてくださいw

*de Brabantse Kluis
URL:www.brabantsekluis.nl

b.

5.05.2011

30.April Queen's day



いつかoranjeたちと一緒に “Queen's day” をお祝いしたい!と

前からずっとずっと思ってた

ユリアナオランダ女王さまの誕生日なのだけど

現在のベアトリクス女王さまの誕生日は1月なので

どうせなら暖かい4月の、前女王さまの誕生日をそのまま引き継ごうとなったらしい

オランダ人的発想だなぁ

この日だけ、国民の誰もがフリーマーケットに参加して思い思いの品をひろげたり

オランダ全土、各地でいろんなお祝いのイベントも開催される

それはそれは特別な日なのです

イップとヤーネケのTシャツ!
(もちろん子供用 苦笑)
解りますね、ドレスコードはオレンジですよ!! ;)

ワタシも晴れてオランダの市民としてこれが初めての参加

楽しみで楽しみで :D

この日のためにシャツやら

アクセサリーやら(もちろんオレンジで)揃え

どうせだからちょっと大きい街に出掛けてみようとなった


やっぱりA'damがイチバン賑やかだろうけど、人が多すぎて逆に面倒になりそう

ということで二人とも大好きな街、ユトレヒトに出かけました

朝早すぎた(8am頃)せいか、ひと気もないしお祭りムードでもない...

車を停めたのが駅の裏側だったせい? と気を持ち直しつつ

表の方へ行ってみるも、ようやく駅前の広場に市場がたち始めた程度...

ちょっと不安になりつつ前日の余韻である
自転車がこんなことに...
道頓堀かとおもいましたわ、ホンマに

街中の道端の残骸(前日からオールナイトでお祭り騒ぎw)

を見ながら

ひと気のあまりない街を散歩することに

偶然ユトレヒトの市庁舎の前に辿り着くと、

セレモニーが開催されてて

タイミングよく見学できることに! :D

真ん中の男性が市長さん
みんなオレンジの風船と

オランダの旗を手にしてるんです

市長さんの挨拶があり、国旗掲揚のあと

みんなでオランダ国家を歌う

みんな表情がホント楽しそう!

そのあと、市長さんのかけ声で

手にしていた風船を一斉に放ち、

雲ひとつない快晴の空に

鮮やかなオレンジの風船が

ぐんぐん上がっていく様子はホントにステキだった!

これが観れたのはホントラッキー!!

そのあと、多分ホントはダメなんだろうけど集まっていた人たちに紛れて市庁舎のなかへ

なかではドリンクが振る舞われていて

お祝いの日などに飲まれるオランダ独特のアルコール

“orange bitter”というものも

orange bitter、お酒です
きれいなカクテルオレンジで美味しそう!と

アルコールが一切ダメなワタシも試してみることにしたのだけど

ニコルソンさんが飲むのを見てると

ウォッカを飲む時のようなカンジ...

これはもしや...と思いつつなめてみると結構キツい! :S

でもオランダならでは、のものがまたひとつ解って嬉しかった

そのあと、まだ早いのでユトレヒトらしい古くて綺麗な町並みと通り過ぎていく人たちを眺めながら

カフェで軽く朝食を食べて時間を過ごす

まだ少し肌寒いけど天気も良くて、外でのんびり太陽に当たりながら過ごす休日の朝食はホントに気持ちいい

そのあとまたブラブラしていたら芝生のある広場には

もうすでにたくさんの人が集まってフリーマーケットが始まってる

ああ、コレがQueen's dayのマーケットか、と胸躍りながら中に入っていきます

家族ごとに品々をひろげてるので小さな子供たちが店番をしているのが多かった

なので基本的に子供ものが多くて可愛らしいものがたくさん

なかでもやっぱり“素”でミッフィーのものはホントに多い!

さすがミッフィーのふるさとだなぁ

ワタシがオランダ語を覚えるのには絵本もいいアイテムだろうと思って探したのだけど

残念ながらちょうど良いのがなかなか見つからず

でもマーケットで子供用のベッドクロスと

ルームシューズを買いました

全部で7ユーロ :)



そのあともブラブラして、再び駅の方へ戻ってくる頃にはたくさんの人

小腹も空いたので、集まってくる人を見ながらいつもの“マネケン”の山盛りフリッツを食べる

ようやく賑わってきたところだけど、セレモニーも観れたし

ユトレヒトを離れて地元の町の広場へ戻ることに

するとこの町にこんなに人が居たんだと思うくらい

(それでもやっぱりギュウギュウでもないケド)

人が集まっていてちょっとビックリ :O

地元の広場のお祝い風景...のどか 笑
そこら辺でいくらでも見られるだろうに、

と思うヤギやブタたちの

“出張ふれあい広場”みたいなのもあって

田舎ならではの微笑ましさがあった :)

ゆっくり過ごして家に戻ってから

TVで各地の様子を観る

王室ファミリーは毎年この日、

オランダ各地を2ヶ所ずつまわるのだそう

今年はワタシの町の割と近くの方へ

来ていたらしい

TVでその様子を観るとホントに大歓迎を受けている

女王さまですら誰とでも気軽にお話しされたり催しに参加されたりする様子を観ると

ホントにフレンドリーな様子が伝わってきて微笑ましい

例えばイギリスの王室からも伺えるけど、欧州の王室はとにかくオープン

故に国民から愛されるのだろうなぁと思う

国民に愛される王室も幸せだし、

フレンドリーな王室をもつ国民もまた幸せ

こういうことを実感するためにも、“女王さまの日”というのは大切なんでしょう

ユトレヒトにあるドム塔

ユトレヒトの街並み。ホントにステキなところ

プロペラ機がバナーを引っ張って夏のお祭りの告知をしていました。
絵的にとてもかわいい :)






b.